武士の家計簿とお金の教育について考える
2015/10/24
基本的に真面目な内容だけど、結構重要な教育観
武士の家計簿ストーリー
主人公である猪山直之は、お家が藩の御算用者の家系の息子である。父も、そのまた父も御算用係として刀ではなく算盤を弾き藩に仕えた。途中猪山家は、先代からの借金のツケが大きくなり贅沢をやめ、プライドを捨て、生活を質素なものへと変えていく。その中で、父となった直之が息子にそろばんを教えていく。算盤だけでなく、食事の材料のお勘定から家計簿に含まれるものは全て息子が成之がおこなっていく。しかしこれが、終盤のストーリーで生きるのである。幕末期、そろばん侍である事を辞め、新政府軍に参画した息子成之は、新政府軍の算用掛として政府軍を影から勝利へと導いたのであった。
お金の教育の見本?
この映画は、基本的に真面目な内容ではあるが、お金の教育という視点では親子で見る価値がある映画ではないかと思う。自分の子供に、自分の家庭の状況を理解させ、自分で生活(収支)をコントロールする能力をつけさせる。この映画では、そろばん侍としてお金の教育を行っていたのだと思う。そして、そのお金の教育が、武士というものから生まれ変わる幕末の時勢に必要な力だったのかもしれない。
日本という国はお金の教育がまだまだだと言われているが、実は幼少期からのお金に対する接し方は重要だったりするのである。この武士の家計簿を見て、少し子供とお金の付き合い方を考え直すきっかけにするのもいいと思いう。