なんでもブログ

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白ゆき姫殺人事件〜人間は自分の記憶を都合よく書き換える〜

   

白雪姫殺人事件は人間の記憶の書き換えと信じ込みを描いた映画

井上真央演じる城野美姫は、普段は地味な女の子。小学生の頃から地味であり、社会人になっても美人同僚三木典子(菜々緒)と比べられる日々である。そんな城野美姫は、ある日殺人事件の容疑をかけられる。その事件とは城野美姫の働く化粧品会社同僚の三木典子が森の中で滅多刺しにされ、最後は燃やされ殺害された事件であった。この事件はあまりにも美しすぎる白雪石鹸の従業員が殺されたことから、白雪姫殺人事件と呼ばれた。

最初は、同僚の一人がテレビ局で働く友人に白雪姫殺人事件のリーク情報を流す。その情報とは、三木典子を殺害したのは、ほぼ間違いなく城野だという証言である。テレビ局のディレクターである赤星雄治(綾野剛)は、複数の関係者にインタビューを行い城野が犯人と断定。テレビでその情報を放送することになる。そうして、日本中の人間が、この事件は城野が犯人だと思い込み進んで行くのである。

この映画が表現する人の怖さ

この映画が表現しているのは、人間の記憶の改ざんと、人の思い込み、そして現代社会におけるネットの怖さを表現している。

城野は、地味ではあるもののものの、友人想いであり、犯罪を行うような性格の子ではない。しかし、地味で皆が話したこともない地味な子だという事も起因してか、事件後皆城野の人物像を書き換える。地元の人たちは、子供の頃の火遊びの事件を今回の事件と結びつけたり、中学時代の自転車事故を城野の呪いのせいにしたり、城野が付き合っていた人間は、付き合っていないと言い始めたり。皆、犯罪者となってしまった人間へのイメージを完全に書き換え、ある事ない事含め記憶を自分の都合のいいように書き換えていく。そうして書き換えられた情報を、皆鵜呑みにしていき信じ込んでしまう。そう人間は、 嘘や記憶の書き換えによって真実を見失うのだ。そして、その情報はネットに広がっていく。ネットで叩かれ、写真が公開され、名前が晒されていく。

白雪姫殺人事件の真相は?

この白雪姫殺人事件。はたして真犯人は誰なのか。それは、このDVDを買って是非checkしてみてほしい。人間の都合の良さがよく分かる作品になっている。

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